パリじゅわ復活!ハーゲンダッツSPOON CRUSH 「あふれるベリー クッキー&クリーム」「あふれるショコラ 濃い抹茶」

コンビニアイス/Convenience Store Ice Cream

2025年3月25日、ハーゲンダッツから期間限定商品のミニカップ「SPOON CRUSH」シリーズが登場しました。このシリーズ、実は2年前にも発売されていたのですが、今回はさらにパリじゅわ感を進化させたとのこと。果たして、そのパリじゅわ感とはいかほどなのか?2つのフレーバーを実食してみました!

「パリじゅわ」とは?

SPOON CRUSHのメインコンセプトである「パリじゅわ」とは、アイスの上で一面に広がる板状のチョコをスプーンで割ったときの「パリっ」とした感触と音、さらに割れたチョコからソースが「じゅわっ」とあふれる感覚をまとめた言葉です。

開発担当者さんの話では、今回のリニューアルでは、前回よりもさらにソースがとろけやすく、じゅわっとあふれるように改良を加えたのこと。期待が高まります。

ご参考までに、2年前に登場した同シリーズの様子を紹介します。

このときのスプーンを入れる瞬間の楽しさは今でも覚えています。

『あふれるベリー クッキー&クリーム』

寸分たりとも乱れのない漆黒のチョコレートミラー

蓋をあけると、ダークブラウンの色を帯びたチョコの美しい面が登場✨️
シックでマットな質感が高級感を生み出しています。

分厚いチョコ層から溢れるベリーソースは確かに「じゅわ」だった

11分待って、スプーンを表面に立てて食い込ませると、初めは「ぼきっ」というチョコの割れる音がします。その後少しずつ位置をずらしながら、軽く力を入れてスプーンでチョコを食い込ませていくと、チョコ層に亀裂が入り、「パリパリッ」という乾いた音と同時にべリーソースが外に溢れてきます。
「パリじゅわ」と表現したくなるのも納得!

チョコ層の断面はこんな感じ。正確に測定したわけではありませんが、厚さは1~2mmといったところでしょうか。思ったよりもしっかり厚みがあり、割ったときの手応えもしっかりしています。
下の写真は、別の機会に冷蔵庫から出して3分後に食べ始めたときのもの。少し早めでも「パリッ、じゅっ」くらいは楽しめました。

2年前に投稿した X の画像と比較すると、前回はベリーソースが下のアイス層にあふれ落ちる気配がほとんど見られなかったのに対し、今回はソースがとろりと垂れ下がり、落ちた跡がアイスの表面に残るのもわかります。

ベリー&チョコとクッキー&クリームの掛け合いが大人な味わいと王道の美味しさを両立

このソースのお楽しみポイントは、じゅわっと感だけではありません。ラズベリーを使用したベリーソースは酸味がほどよく抑えられていて、奥深く複雑。シックで大人な雰囲気があります。何となくバルサミコ酢や醤油のような、若干熟成させたような味を連想させます。

一方クッキー&クリームアイスは、王道の大人気フレーバーならではの安定した美味しさを貫いています。コク深いクリームベースのアイスと、中に散りばめられた濃厚なココアクッキー。クリームのまろやかな甘みと、クッキーのチャンキーでほろ苦い味との絡み合いは、いつ食べても満たされた気分になります。

トップの板チョコとベリーソースの味の親和性がよく、互いが絡み合うことで大人な味わいがさらにアップ。そこにクリームアイスの安心感のある甘みが入り込むことで親しみやすさが加わり、ビターなクッキーが「チョコ+ベリー」との架け橋になる。
全体の一体感を保ちつつ、大人な味わいと万人が受け入れられる美味しさを見事に両立していると言えるでしょう。

『あふれるショコラ 濃い抹茶』

『あふれるベリー クッキー&クリーム』 同じく表面は滑らかなチョコ

続いては『あふれるショコラ 濃い抹茶』。
こちらもトップは一面、シックでマットなチョコレートに覆われています。

こちらは表面に若干気泡が入ったようで小さな穴があいてました。
これも御愛嬌(笑)

11分待ってから、スプーンを差し込んでみます。

フォンダンショコラを思わせる、贅の極みの「板チョコ×チョコソース」

動画の音が少し小さいですが、パリッとした音が心地よいです。
厚みのある板チョコが割れ、その亀裂からダークなチョコソースが登場。まるでフォンダンショコラを割ったときのような嬉しい瞬間…✨️
チョコレート好きにはたまらないエンターテインメント性にあふれた演出です。

チョコソースの下では、落ち着いた抹茶色をしたアイスがカップのすべての空間を占めています。
とろけるチョコソースとパリパリ感と食べごたえのある板チョコが絡まり、一口ごとに贅沢な気分に浸れます。

【正直なところ】ここが良くなればもっといいのに…!

五感を刺激する「パリじゅわ」という斬新なコンセプトは、味覚の追求だけにとどまらない新たな楽しみ方を体験させてくれるという点で有意義だと思います。

ただ、「今回紹介した2品をリピートするか?」と考えると YES とは即答できないな…と思いました。

具体的な理由は次の2点です。

残念ポイント① 11分は長い

2年前に初登場したときの「パリじゅわ」シリーズでは、冷凍庫から出して13分待つのが公式のお勧めでした。そのときに比べると、改良のおかげで今回は待機時間が2分短縮されています。
とはいえ、早く食べたい気持ちのなか 10分以上待たさせられるのはじれったい…。

今回、冷蔵庫から出して比較的すぐに食べるパターンも試してみました。十分美味しく食べることはできますが、チョコの下のソース(特に『あふれるショコラ 濃い抹茶』)はソースが十分に溶け切っておらず、期待したじゅわっと感はありませんでした。

この待ち時間をさらに短かくするには、ソースの配合やチョコレートの厚み、あるいは全く新しい技術開発など、アプローチを変える必要があるのかもしれません。今後、このシリーズが再登場する際には、待ち時間がどれだけ短縮されるのか期待したいところです。

残念ポイント② アイス自体にもう一声

天面に広がる分厚い板状のチョコととろけるソースの組み合わせは、味わい、食感ともに他の商品とは一線を画す個性があります。ただ、肝心のアイス部分に目を向けると、『あふれるベリー クッキー&クリーム』 はレギュラーフレーバーの『クッキー&クリーム』、『あふれるショコラ 濃い抹茶』は『抹茶』フレーバーとほぼ同じに感じ、正直違いがわかりませんでした。

これならレギュラーフレーバーを買い、それとは別に板チョコとソースを買い、冷凍庫から出したてのアイスの上にとろとろのソースをかけてパリパリ板チョコを乗せて食べたほうが、好きなタイミングで楽しめるのでは?と思います。
待つからには、肝心なアイスの部分も「待った甲斐があった」と思わせるような仕上がりを期待してしまうのは私だけでしょうか。

アイスを食べる最適時間は人によってさまざまだと思いますが、私自身、冷凍庫から出したてを食べたいと思う派で、まだ硬い状態のアイスを口の中で徐々に溶かしていく過程を少しでも長く楽しみたいです。その最初の溶ける時間をただ黙って待っているのは、とてももったいない気がします。もちろん、ある程度溶けてから食べることで美味しさを発揮するアイスもありますが、少なくとも今回の2商品は、アイスについて言えばそうではないかなと思いました。
SPOON CRUSHならではの特別感を考えると、このシリーズならではの良さである「待ってからのお楽しみ」をアイスの部分にも反映させれば、もっと価値が上がるのではと思いました。

とは言っても、ハーゲンダッツのレギュラーフレーバーが美味しいことは誰もが知るところ。
その安定したクオリティが、このSPOON CRUSHの美味しさの土台をしっかりと支えているのは間違いありません。

【商品情報】栄養成分表示・原材料名・アレルギー情報 

ハーゲンダッツ ミニカップ SPOON CRUSH『あふれるベリー クッキー&クリーム』と『あふれるショコラ 濃い抹茶』は、2025年3月25(火)から全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、 デパートなどで販売開始。
期間限定商品ですが、2025年6月1日時点でも一部店舗で購入できます。


【栄養成分表示 ※1個(82ml)あたり/推定値】

『あふれるベリー クッキー&クリーム』『あふれるショコラ 濃い抹茶』
エネルギー229kcal224kcal
たんぱく質2.8g3.4g
脂質13.1g12.4g
炭水化物25.0g24.6g
食塩相当量0.1g0.1g

【種類・原材料・内容量】

あふれるベリー クッキー&クリームあふれるショコラ 濃い抹茶
種類別アイスクリーム
無脂乳固形分:6.0%
乳脂肪分:10.5%
卵脂肪分:0.7%
植物性脂肪分:1.0%(クッキー)
果汁・果肉:15%
アイスクリーム
無脂乳固形分 :7.0% 
乳脂肪分 :10.5%
卵脂肪分 :0.6%
チョコレート脂肪分:0.1%
原材料名
クリーム(生乳(北海道))、 ベリーソース(砂糖、ラズベリー、ラズベリー濃縮果汁、マスカット濃縮果汁、レモン濃縮果汁)、 脱脂濃縮乳、 砂糖、 チョコレートコーチング、 チョコレートクッキー、 卵黄/バニラ香料、 安定剤(ペクチン)、 植物レシチン、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む)
クリーム(生乳(北海道))、チョコレートシロップ、脱脂濃縮乳、砂糖、チョコレートコーチング、卵黄、まっ茶/安定剤(ペクチン)、植物レシチン、(一部に乳成分・卵・大豆を含む)
内容量82ml82ml

【アレルギー情報】

本商品に含まれているアレルギー物質(『あふれるベリー クッキー&クリーム』)
乳成分・卵・小麦・大豆
本商品に含まれているアレルギー物質(『あふれるショコラ 濃い抹茶』)
乳成分・卵・大豆

SPOON CRUSHの真価は、忙しい日常を忘れ、ゆったりとした時間の中で味わうことで発揮する

結論として、SPOON CRUSHは「待つ時間」さえ厭わなければ、その時間も楽しみに変えられるような新感覚のエンターテインメント・アイスクリームとも言えるでしょう。

どんなシチュエーションにもぴったりな商品とは言えませんが、一度はそのユニークな体験を味わってみる価値はあります。ぜひ、みなさんも五感を駆使してこの「パリじゅわ」を確かめてみてください!

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