シンプルでナチュラルで、誰もがすっと受け入れられるデザインが魅力の無印良品。素材を生かした商品は、清らかで穏やかなライフスタイルを思い起こさせ、多くのファンの心を掴んでいます。
そのコンセプトは食の分野にも広がり、「素材を生かしたアイス」シリーズとして展開されています。ジャージー牛乳やほうじ茶、いちごといった定番ものから、桜もち風味や瀬戸内レモンなどの季節限定フレーバーまで、どれも素材の持ち味を引き出したシンプルなおいしさが特徴です。

なかでも特に注目を集めたのが「素材を生かしたアイス チョコミント」。SNSで話題となり、「再出荷したと思ったら秒でなくなった!」と売り切れが続出するほどの人気ぶりでした。
そのチョコミントアイスに加えて、2025年4月、新たに登場したのが「チョコミントクール」。同じ「チョコミント」という名を持ちつつ、従来品よりもさらに「クール」な要素を打ち出しています。
実際にこの2つを食べ比べてみたところ、味わいがまったく対照的で、「同じ無印が作ったアイスなの!?」と驚くほど。この記事では、これらのチョコミントアイスを比較しながら、「チョコミントクール」がいかにクールなのか、それぞれの魅力は何かについて詳しくレビューしていきます!
無印良品が打ち出した、2種類のチョコミント系アイス

2025年8月現在、無印良品で楽しめるチョコミント系アイスは以下の2種類です。
- 素材を生かしたアイス チョコミント(定番商品)
- 素材を生かしたアイス チョコミント クール(新商品)
どちらも120ml入りで320円(税込)。店舗限定販売となっており、ネットストアでの取り扱いはありません。パッケージの色味は通常版が淡いミントグリーン、クール版は濃い青みがかったミント色と、容器の色にも若干の違いがあります。
早速、一つずつじっくり味わっていきます!
「素材を生かしたアイス チョコミント」絶大な人気の理由は、その優しいミントとまろやかなチョコチップミルクにあり
まずは定番の「チョコミント」から。薄いミントグリーンの中に細かなチップ状のチョコレートが散りばめられています。見た目から穏やかさを感じさせる色合いです。
公式の商品説明では「ミントの爽やかな香りと、チョコチップの食感が楽しめるアイス」となっています。
いざ実食!淡いミントの爽やかな空気と、ミルクとチョコの一体感で誰もが食べられるチョコミントアイスに

口に入れるとまず感じるのは、ミルクアイスのまろやかな口当たりと甘み。ミントの清涼感はとても優しく、刺激はほとんどありません。ほんのり爽やかな香りが広がる程度で、スペアミントのような柔らかい甘みがあります。
規格は乳脂肪分の高いアイスクリームに分類されるだけあり、ミルクのコクが際立ちます。チョコチップはとても細かく、アイスと一緒に口の中で溶けていきます。ミルクチョコのような甘みのある味わいで、存在感は控えめながらも、アイス全体にほんのりと落ち着きのあるカカオの風味とコクを加えてくれます。
また、アイスとチョコチップはほぼ同じ速度で溶けていくため、食感が喧嘩することなく、味の移ろいをシームレスに感じられます。一体感のある滑らかな口溶けと安心感のあるコクと甘味は、ずっと食べ続けたい定番フレーバーならではと言えるでしょう。
「素材を生かしたアイス チョコミント」を独自目線で評価!
評価項目 | 星の数(★★★★★が最高) |
ミントの爽快感・清涼感 | ★★☆☆☆ |
苦味 | ★☆☆☆☆ |
チョコの存在感 | ★★★☆☆ |
甘みの強さ | ★★★★☆ |
食べやすさ | ★★★★★ |
「素材を生かしたアイス チョコミント」は、ひとことで言えば、「ミント初心者でも安心して楽しめる王道チョコミント」。やさしい清涼感と、ミルクアイスのクリーミーな口当たりが心地よく調和しています。
一方で、ミント好きの方からはこんな声も。

ミントの味が優しすぎて、チョコミント好きにはちょっと物足りない

もう少しミント感が強いほうがいいな
確かに、ガツンとした清涼感を期待するチョコミン党の方には刺激が少ないかもしれません。特に「チョコミントクール」と食べ比べたりすると、もはや「チョコミント」のミント感はほぼゼロになるほど(笑)。ただ、誰にでも受け入れられるミント風味のミルクチョコアイスと考えればその完成度は非常に高く、売り切れ続出になるのも納得のクオリティです。
そして、この「もっと強い清涼感がほしい!」という声に応えて登場したのが、新作「素材を生かしたアイス チョコミントクール」なのです。次は、そのクールな実態に迫っていきます!
「素材を生かしたアイス チョコミント クール」無印のイメージを覆すほどの強烈な清涼感。チョコミン党も驚愕!
新商品の「チョコミントクール」は、パッケージの色が従来の「チョコミント」より青みが濃くなっていますが、中身のアイスも色が濃くなっています。粒状のチョコレートは「チョコミント」のチョコチップよりも数は少ないものの、一粒一粒が大きくなっています。

食べた瞬間、強烈なミントの清涼感が口から鼻へと駆け抜ける……!もはやクールを通り越して「苦い!」とさえ感じるほどです。スペアミントとペパーミントのダブル使いにより、清涼感が格段にアップしていて、前述の「チョコミント」とはまったくの別物。たとえるなら、「チョコミント」は敏感肌用のボディシートになのに対して、「チョコミントクール」は痛いと感じるほどクールな「極冷」系汗ふきシート、といった感じでしょうか。苦味においては、以前紹介した「セブンプレミアム ミント推しのためのチョコミントバー」を上回っていると思いました。
規格がアイスミルクと乳脂肪分が少ないのもあり、「チョコミント」のようなミルクのまろやかさは比較的感じにくく、ミントの鋭利な魅力がダイレクトに伝わってきます。大きめのチョコは硬めでごりっと噛み応えがあり、ビターな味がミントのシャープな清涼感とよくマッチしています。
一方、チョコとアイスの口溶けに一体感がないのも「チョコミント」と対照的です。アイスがするすると溶けていくなか、チョコはまったく状態を変えることなく口の中に残り続けます。アイスが溶け終わって口の中の温度が高くなると、ようやくチョコがゆっくり溶け出し、舌を圧倒するミントの苦味を抑えるように、シックでビターなチョコが絡んでいきます。
甘さに逃げることを許さず、シャープな味わいに徹する。これまで私が抱いていた無印のイメージをがらっと変えるような、ハードボイルドとも言えるフレーバーでした。
「素材を生かしたアイス チョコミントクール」を独自目線で評価!
評価項目 | 星の数(★★★★★が最高) |
ミントの爽快感・清涼感 | ★★★★★ |
苦味 | ★★★★★ |
チョコの存在感 | ★★★★☆ |
甘みの強さ | ★★☆☆☆ |
食べやすさ | ★★☆☆☆ |
万人受けする「チョコミント」に対して、「チョコミント クール」はまさにチョコミント上級者向け。強烈なミント感とビターなチョコの組み合わせによるクールな味わいは、強いミント感を求める人や甘いものが苦手な人に特におすすめです。
一方、味覚の中でも特に「苦味」が際立っているため、ミント初心者だけでなく、本格的なチョコミン党でも苦味を求めていない人には抵抗を覚えるかもしれません。
公式で紹介しているレビューでも賛否両論の声がありました。

ミント感が強くて爽快。こういうミントアイスを待ってた!夏の暑さも吹っ飛びます!

ミント感が強すぎて苦味が残る。歯磨き粉みたい……
とはいえ、公式アプリ上での評価は「★★★★☆」(4/5)とかなりの人気!(2025年8月24日現在で合計112件のレビューあり)やはりチョコミントには強い清涼感を求める人が多いことが伺えます。万人受けしないのを覚悟の上で、あえてハードなチョコミントを繰り出した無印良品は、コアなチョコミントファンの心をがっちり掴んだわけですね!
【商品情報】無印良品「素材を生かしたアイス チョコミント」「素材を生かしたアイス チョコミントクール」
無印良品「素材を生かしたアイス チョコミント」「素材を生かしたアイス チョコミントクール」はともに、無印良品の実店舗のみで販売しています。販売価格は1個あたり320円(消費税込み)です。
「素材を生かしたアイス チョコミント」栄養成分表示・原材料名・アレルギー情報


【栄養成分表示 ※1個(120ml)当たり】
エネルギー | 167kcal |
たんぱく質 | 2.9g |
脂質 | 8.5g |
炭水化物 | 19.8g |
食塩相当量 | 0.08g |
【種類・原材料・内容量】
種類別 | アイスクリーム 無脂乳固形分 8.1% 乳脂肪分 8.4% チョコレート脂肪分 1.4% |
原材料名 | 牛乳(国内製造)、乳製品、砂糖、ミント加工品(水あめ、砂糖、ミント葉、ミント抽出物、寒天)、チョコレート、ぶどう糖/乳化剤、クチナシ色素、糊料(増粘多糖類)、香料、(※一部に乳成分・大豆を含む) |
内容量 | 120ml |
【アレルギー情報】
本品に含まれるアレルゲン |
乳成分、大豆 |
「素材を生かしたアイス チョコミントクール」栄養成分表示・原材料名・アレルギー情報


【栄養成分表示 ※1個(120ml)当たり】
エネルギー | 161kcal |
たんぱく質 | 3.1g |
脂質 | 5.3g |
炭水化物 | 25.3g |
食塩相当量 | 0.08g |
【種類・原材料・内容量】
種類別 | アイスミルク 無脂乳固形分 7.2% 乳脂肪分 3.4% チョコレート脂肪分 1.1% |
原材料名 | 牛乳(国内製造)、砂糖、ミント加工品(水あめ、砂糖、ミント葉、ミント抽出物、寒天)、乳製品、チョコレート、製菓ペースト(砂糖)、ぶどう糖/香料、着色料(クチナシ、紅花黄)、乳化剤、糊料(増粘多糖類)、(一部に乳成分・大豆を含む) |
内容量 | 120ml |
【アレルギー情報】
本品に含まれるアレルゲン |
乳成分・大豆 |
まとめ:両極を行く「チョコミント」と「チョコミントクール」
無印良品の「素材を生かしたアイス チョコミント」と、新たに仲間入りした「チョコミントクール」。この2種類を食べ比べてみて分かったのは、ソフトとハードの対極をなすような、大きな味わいの違いでした。この2つの特徴を、改めて簡単にまとめてみます。
■「素材を生かしたアイス チョコミント」
やさしい清涼感とミルキーな甘さが調和した、安心感のある人気フレーバー。ミント初心者でも食べやすい万人受けのチョコミントアイスと言えます。
「素材を生かしたアイス チョコミント」が好きな人はこれも好きかも!
→「サーティワン チョコレートミント」
淡いミントの清涼感とまろやかなミルクの甘味、プチプチ感のある細かいチョコチップと、各要素がとても良く似ています。「サーティワン チョコレートミント」のチョコのほうがややビターで存在感があるかも。
■「素材を生かしたアイス チョコミントクール」
スペアミントとペパーミントを掛け合わせた強烈な清涼感と、ビターなチョコの存在感。まさにチョコミント上級者向けの一品で、甘さよりも刺激と爽快感を求める人にぴったりです。
「素材を生かしたアイス チョコミントクール」が好きな人はこれも好きかも!
→「セブンプレミアム ミント推しのためのチョコミントバー」
爽快なミントアイスにチップと粒の2つの形状のチョコが混ぜ込まれています。ミントの苦味やチョコとアイスの食感の違いを感じたい本格的なチョコミン党の方におすすめです。
実際私がこの2つを食べ比べていたとき、圧倒的に減りが速いのは「チョコミント」でした(笑)。やはり「チョコミント」は舌に優しく受け入れやすい甘味もあり、スプーンがどんどん進んでいきます。一方、「チョコミントクール」の苦味を伴う清涼感は、辛子やわさびを食べているときのような「通」な魅力を感じさせるものがあり、くーっ!と噛み締めながらその味わいを楽しむオトナな自分に一種の満足感も生まれたりしました。そんな楽しみ方もさせてくれる無印良品の粋な計らいには、今後も期待が膨らむばかりです。
皆さんも、ぜひこの2つを食べ比べてみてください。その大きな違いをご自身の舌で体感できるはずです。「自分が求めるチョコミントアイス像」をよりはっきりさせることができるかもしれませんよ!
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